TRIO KT-1000のメンテナンス |
久しぶりのチューナー弄りです。
外観は、天板の塗装が痛み始めており、あまり状態はよくありません。
それでも当時6万くらいしたチューナですので、それなりの品格があります。
ただサイドパネルと下板が樹脂性というのがちょっと残念。
では、通電...
あらら? FM青森(78.4MHz)がこんな位置(上の画像では76MHz近傍)でしか受信できません。
さらにその下のBeFM(76.5MHz)は受信できず...
これは...KT-1000特有の不具合っぽい。 (2MHz低く受信される)
OSC用トリマコンデンサの容量抜けかぁ?
さて、どう修理しましょうかね。
配線を引っ張り出してパラに接続が簡単そう。
んんん...だけど、これから長く使う予定らしいので基板を外して交換を選択しました。
吸い取り器無かったらこんな作業はできません。
半田吸い取り作業は順調に気持ちよく吸い取れました。
古いフラックスの焦げる臭いが部屋中に充満してしまいました。
結構買っておいたのですが、先日F-120Dのトリマーを交換したので、最後の1個となってしまいました。
交換してスッキリです。
ただ、このワイヤーの修復が大変。
手順が正しいかどうか...
これが済んだらトリマを調整し、無事2MHzずれも調整できました。
ここからいつもの調整になります。 最初はフロントエンドの調整。
バリコンの羽根が少ない方の上についているのが、FM側のトリマーです。これを回してSメータが最大になるよう調整します。
右側にあるのがディップメータ。(83MHzで発振させてます)
セパレーションは聴感では全く判りませんでした。WaveSpectraを使うと耳に聞こえないレベルまで見えますので、1KHzのピークをこれで最小になるように調整しました。
ちょっとびっくりするくらい良い音ですね。
FMは当然良いのですが、AMが凄く良いので驚きです。
これは良い買い物でした。 ...私の物ではありませんけど。